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Yaesu アンテナチューナー FC-700

カテゴリー HF帯用アンテナチューナー
周波数 3.5MHz帯〜28MHz帯
耐電力 最大150W
電源電圧 8V DC(メーター照明とリレー用)
サイズ(幅×高さ×奥行): 238×55×180 mm 突起物含む
重量 2.0 Kg

薄型でWARC対応、ダミー内臓、メーターは昔ながらの形状、バリコン軸にタイトカップラーを使用している等の評価ポイントがある製品だ。
FT-707だったかのサイズに合わせてあり、ラインナップとして発売されたものかもしれない。
オリジナルは8Vを供給してリレーやメーターランプを動作させているが、メーカーから13.5V対応にするための改造記事が出ているのが面白い。
その後、FC-707も入手したが何が違うのかは判らない。

FC-700の点検してみた時の様子を記録しておく。


点検の様子

よく見ないと判らないが、パネルに怪しげな凹みがある。
形状から察するに内部からの熱で溶けているようだ。
しかしメーターの可動コイル付近にあたるため、そんな発熱体は無いはずなのだが。。
メーターを取り出してみたら内臓ランプの熱でメーターのカバーまで溶けて固着している。
この熱がパネル表面にまでおよんで変形したわけだ。
パネルの素材と溶着してしまっているので分離はできない。

しかしランプでこんなになるだろうか?
もしかしたら8V仕様の時に過大電圧をかけてギンギンに光らせていたのだろうか。
ランプが切れてしまったので、所有者が白色LEDを設ける作業を行ったようだ。
しかしメーターとシャーシの隙間にLEDを入れる隙間が無いため、光拡散のアルミテープを貼り、メーターの中心に配置出来ないLEDの光を拡散しようとした苦労の跡が見える。

手前に見えているのがLED用の電流制限抵抗(500Ω)だが、パネルを外す時にこれがポロッと取れてきた。
まあイモハンダだったらしい。
内部を上から見ると、タイトのカップラーを使用してありセオリー通りに造ってあるがローバンド用のコイルがトロイダルコアなのは少々がっかりした。
メーカー指定の13.5V改造をやってあり、ここもハンダ付けがちょっと・・・なので少々やり直しておいた。

写真だと右側のバリコンが曲がっているように見えるが実際はちゃんと付いている。
撮影の位置取りの所為かも。
内部を下側から見た姿
特に問題は無さそうだがリレー基板のハンダをやり直しておいた。

右にヒョロっと出ているのが追加したLEDで、これを光らせて正面から見て違和感のない照射位置にテーピングで固定しておいた。

組み上げてから普通のダミーをアンテナ端子に接続してパワーを注入するテストを行った。
各バンドとも問題なく動作している。
外付けのダミーと内臓のダミーで差があるかなと比較してみたが29MHz帯でも差が出なかった。
仮に差があったとしてもチューニングして反射を限りなく0に近づけることができるのだから気にすることはない。


一方これがFC-707だ。バンド切り替え目盛りのデザインが少し異なる。




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