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電池の充電回路設計 参考資料

ニッカド電池パックがダメになった時に同じ形状のセルが手に入らなかったり、少しでも新しい物を使いたいという意味でニッケル水素電池に変えることがしばしば有った。
電池の変更に伴い充電電流の制御方法を変える必要が有ることから、充電回路変更の参考になる資料を書いておくことにした。


資料


ニッケル水素電池のメーカー推奨充電電流一覧
サイズ 容量 標準充電 急速充電
単4 800mAh 80mA(0.1C)×15時間 400mA(0.5C)×2.4時間
単4 1000mAh 100mA(0.1C)×15時間 500mA(0.5C)×2.4時間
2/3AAA(単5) 300mAh 30mA(0.1C)×14時間 300mA(1C)×1.1時間
単3 2200mAh 220mA(0.1C)×14時間 660mA(0.3C)×4時間
単3 2600mAh 260mA(0.1C)×14時間 1300mA(0.5C)×2.4時間
1/3AA 300mAh 30mA(0.1C)×14時間 なし
2/3AA 650mAh 65mA(0.1C)×14時間 325mA(0.5C)×2.4時間

セルの電圧が1Vを下回らないように、保管中でも時々充電してやるなどの残量管理をする必要がある。
直列に接続してパックを形成している場合は全体の定格電圧に合わせた充電電圧を印加するが、セルのばらつきにより残量のばらつきが生じている可能性が有り残量がまだ残っているセルのみが過充電になる恐れがある。理想的には1本づつ充電する方が良いがパックになっている場合には実用的ではないので、リスクが有るんだということを知っておく必要がある。



ニッケル水素電池の充電に関する主な特徴

・過充電に弱い
・自己放電率は1%/日
・充電反応は放熱反応
・C/3からC/7の間の充電率は推奨されない

これらの特徴からニッカド電池からニッケル水素電池に変更する場合は上記の特徴をふまえて充電器側を改造する必要があることが判る。
適正な急速充電管理にするのは改造箇所が多くて現実的でないので、安全な標準充電のC/10充電を採用する方がよい。




 


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