修理を行った場合には調整がつきものであるが、古い機器では測定条件の定義が異なることが良くある。
そんな時に必要になるのが単位の換算だ。
SSGの出力をdBmで表したりμVで表したりするので簡単な換算表を用意しておくことにした。
なお小数点を識別しやすいように3桁ごとのカンマ「,」は省略してある。
dBm |
V |
mV |
μV |
W |
60 |
223.607 |
223607.000 |
223607000.000 |
1KW |
50 |
70.711 |
70710.700 |
70710700.000 |
100W |
40 |
22.361 |
22360.700 |
22360700.000 |
10W |
30 |
7.071 |
7071.070 |
7071070.000 |
1W |
20 |
2.236 |
2236.070 |
2236070.000 |
100mW |
10 |
.707 |
707.107 |
707107.000 |
10mW |
0 |
.224 |
223.607 |
223607.000 |
1mW |
-10 |
.071 |
70.711 |
70710.700 |
|
-20 |
.022 |
22.361 |
22360.700 |
|
-30 |
7.07E-03 |
7.071 |
7071.070 |
|
-40 |
2.24E-03 |
2.236 |
2236.070 |
|
-50 |
7.07E-04 |
.707 |
707.107 |
|
-60 |
2.24E-04 |
.224 |
223.607 |
|
-70 |
7.07E-05 |
7.07E-02 |
70.711 |
|
-80 |
2.24E-05 |
2.24E-02 |
22.361 |
|
-90 |
7.07E-06 |
7.07E-03 |
7.071 |
|
-100 |
2.24E-06 |
2.24E-03 |
2.236 |
|
-110 |
7.07E-07 |
7.07E-04 |
.707 |
|
-120 |
2.24E-07 |
2.24E-04 |
.224 |
|
-130 |
7.07E-08 |
7.07E-05 |
.071 |
|
モデルによってはdBμで表現するものもある。
以下は備忘録 (Wikiより)
- dBSPL(Sound Pressure Level)
- 音を構成する空気の圧力の実効値である音圧のレベルを表し、2×10-5Paを基準値(0dB)とする。
- dBSIL(Sound Intensity Level、音の強さレベル)
- 単位断面積を単位時間に通過する音のエネルギーである音の強さのレベルを表し、10-12W・m-2を基準値(0dB)とする。
- dBFS(Full Scale)
- S/PDIFやAES/EBUなどのPCM音声信号において規格上の最大値を基準値(0dB)とする。
- dBm
-
1mWを0dBとして、電力の大きさをdBで表したもの。例えば、600オームの抵抗負荷に1mWの電力を供給するのに必要な交流電圧は、約0.775Vrmsである。
- dBf
-
1fW(1フェムトワット)を0dBとして、電力の大きさをdBで表したもの。無線通信の分野で受信機の感度を表現する場合に、dBmでは数値が小さくなりすぎるためこの単位が使われる。
- dBv
-
0.775Vを0dBとして、電圧の高さをdBで表したもの。負荷のインピーダンスは無関係。主に業務用オーディオ機器で利用される音声信号レベルの単位。先述のdBmでは入出力機器を600オームでインピーダンス整合した場合に約0.775Vrmsが得られれば0dBであるが、インピーダンス不整合(いわゆる「ロー出しハイ受け」)な接続、すなわち入出力インピーダンスが600オームではない機器も多用されるようになったために、dBmにおける0dBで得られる電圧に着目して派生した表記方法。
-
- dBu
- 上記dBvに同じ。dBvが下記dBVと非常に紛らわしいことから案出された表記方法。
- dBs
- 上記dBvあるいはdBuと同じ。
- dBV
-
1Vを0dBとして、電圧の高さをdBで表したもの。負荷のインピーダンスは無関係。主に家庭用オーディオ機器で使われる音声信号レベルの単位。通常のマイクロホン出力が-40dB(10mVrms)〜-50dB(3mVrms)程度。
- dBμ
- 1μVrms(0.000001Vrms)を0dBとして、電圧の高さをdBで表したもの。主に無線通信の分野で使用される。
- dBμEMF、dBμ(emf)
- 無線通信の分野で高周波信号発生器(SG)
の出力電圧を表現する場合、SGの出力を信号源インピーダンスで終端したときの電圧(終端電圧)で表現する場合と、SGの出力を開放したときの電圧(開放電圧)で表現する場合があり、両者は6dBの差があるため、開放電圧で表現する場合は、dBμに続けてEMF(Electro
Motive
Forceの略)と付記するか、別に説明する必要がある。例えば50Ωの場合、113dBμEMFと107dBμはどちらも同じであり約0dBmである。日本では、業務用無線機やPDC方式携帯電話機でdBμEMFが使われることが多い。米国やアマチュア無線ではdBμが使われることが多い。規格や仕様でEMFが省略されて書かれていることもあるため注意が必要である。例えば、-6dBμの受信感度の業務無線機と、-12dBμの受信感度のアマチュア無線機は、どちらも同じ受信感度であるが、アマチュア無線機のほうが受信感度が良いと誤認するおそれがある。dBmやdBfで表示すれば間違う恐れがない。
- dBi
- アイソトロピックアンテナ(全ての方向に均等に電波を放射する仮想的なアンテナ)を基準としたアンテナの利得。ダイポールアンテナを基準にする場合はdBdまたは単にdBと表す。dBi表記はdBdより2.14大きい。
DB |
電圧(0dBm=0.775V) |
電圧比 |
電力比 |
-80dB |
0.0775mV |
0.0001 |
0.00000001 |
-60dB |
0.775mV |
0.001 |
0.000001 |
-40dB |
7.75mV |
0.01 |
0.0001 |
-20dB |
77.50mV |
0.1 |
0.01 |
-10dB |
245mV |
0.3162 |
0.1 |
-9dB |
275mV |
0.3548 |
0.1259 |
-8dB |
309mV |
0.3981 |
0.1585 |
-7dB |
346mV |
0.4467 |
0.1995 |
-6dB |
388mV |
0.5012 |
0.2510 |
-5dB |
436mV |
0.5623 |
0.3162 |
-4dB |
489mV |
0.6310 |
0.3981 |
-3dB |
549mV |
0.7080 |
0.5012 |
-2dB |
616mV |
0.7943 |
0.6310 |
-1dB |
691mV |
0.8913 |
0.7943 |
0dB |
0.775V |
1 |
1 |
1dB |
0.870V |
1.122 |
1.259 |
2dB |
0.976V |
1.259 |
1.585 |
3dB |
1.095V |
1.413 |
1.995 |
4dB |
1.23V |
1.585 |
2.512 |
5dB |
1.38V |
1.778 |
3.162 |
6dB |
1.55V |
1.995 |
3.981 |
7dB |
1.74V |
2.239 |
5.012 |
8dB |
1.95V |
2.512 |
6.310 |
9dB |
2.18V |
2.818 |
7.943 |
10dB |
2.45V |
3.162 |
10.00 |
11dB |
2.75V |
3.548 |
12.59 |
12dB |
3.09V |
3.981 |
15.85 |
13dB |
3.46V |
4.467 |
19.95 |
14dB |
3.88V |
5.012 |
25.12 |
15dB |
4.36V |
5.623 |
31.62 |
16dB |
4.89V |
6.310 |
39.81 |
17dB |
5.49V |
7.079 |
50.12 |
18dB |
6.16V |
7.943 |
63.10 |
19dB |
6.91V |
8.913 |
79.43 |
20dB |
7.75V |
10 |
100 |
40dB |
77.5V |
100 |
10000 |
60dB |
775V |
1000 |
1000000 |
80dB |
7750V |
10000 |
100000000 |