SDRラジオ
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カテゴリー |
USBチューナー |
受信周波数 |
64MHz〜1700MHz |
電波形式 |
PCソフトによる復調 AM FM SSB CW |
電源電圧 |
USB供給 5V DC |
サイズ(幅×高さ×奥行): |
- |
重量 |
- |
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以前にいくつかの類似品を使用してみたが全て処分し、ダイレクトサンプリング端子付きの物を入手したので感想を記録しておく。
ここの受信環境ではDVB-T+DAB+FMが最もノイズフロアが低く、またADSB#にも対応できた。
使用するソフト
ラジオとして受信したソフト:SDRSharp
、HDSDR、SDRUno
航空機の飛行情報を受信するソフト:ADSB#とADSBScorp
動作環境
当初はWIN7で使用していて何の問題も無かったのだがWIN10にしたら使用できなくなった。
SDR‗Sharpは正常に起動しているがデバイスがないというエラーになる。
Zadigを使用してドライバーの再インストールを試みるがエラーが出て導入できない。
一部のファイルに署名が無いとかのエラーで、署名が無くてもインストールできるようにしてもやはりダメだった。
その後、いつの間にか動作するようになっていた。
現在では問題なく動作できている。
また、長時間動作の場合に発熱のためと思われる動作不安定を確認しているので何らかの放熱対策が必要。
受信の様子
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内部の様子。アンテナ端子に同軸を直結した。 赤白の線がダイレクトサンプリング用の入力線。 |
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SDRSharpでの受信 ダイレクトサンプリングではない通常の受信
アンテナを接続せずに受信してみると源発振の28.8Mhzとその高調波が受信できるがそれ以外の目的外信号は無さそうだ。
高調波はXtal周辺を指で触れるとレベルが変わるのでシールドで工夫できるかも知れないがマウント範囲が小さいので効果が出せるかどうかやってみるしかない。
使用したUSBケーブルは2重シールドの物。 安っぽいケーブルではノイズフロアが上がるし何か余計な信号を拾ってしまう。 |
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エアバンドを受信してみた。 コントロールchが綺麗に受信できる。 |
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ダイレクトサンプリングでアンテナを接続しない状態でAM放送帯付近を確認する。
アンテナを接続しない状態でも目的外信号が相当量入っている。
IとQをショートしても変化はなく、混入経路はUSBなのかサンプリングの構造的な原因なのか判らない。 |
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同様に7Mhz付近でも余計な信号が見える。 |
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アンテナを接続してAM放送付近を受信してみた。(30MhzのLPF使用)
この地域では810KhzのFENが最も強い。 AM放送を受信するだけなら問題ない。 |
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sdrsharp-patchを当てて HF帯を聴いてみる。
感度が悪い為か変な信号は目立っていない。 |
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同じ周波数をHFコンバーター経由で聴いてみる。 上記の場合と違って十分な感度が有る。 |
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HDSDRで動作させた様子。
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SDRUnoで動作させた様子 Sメーターがリアル
起動するたびに各ユニットを配置しなくてはならないので、ちと面倒。 |
結局のところ本機のダイレクトサンプリングでは混信のない快適な受信環境を構成するのは容易でないことがわかった。
PC側からUSBを経由して混入している可能性もあるのでUSB電源をやめて外部電源にするとか、何かの対策をしてみてデバイスそのものの実力を確認したいので時間が出来た時にやってみることにする。
せっかくダイレクトサンプリング端子付きを入手したのだが、簡単にALLバンド受信にするのはFRG-965に使用したのと同じHFコンバーターを使用する方がよさそうだ。
結局、コンバーターと一体にすることになった。
いつもの鉄ケースに収めてコンバーターをON/OFFする構成にした。
こうしておけば、どうせPCは通電しっぱなしなのでいつでもLFから1300Mhz付近までオールモード受信が可能になるので何かの簡易チェックなどに活用できる。
排熱
ICのアース端子が基板の裏面に出ているので、そこに銅板をはんだ付けをして、固定するために使用しているアルミ板に挟んで熱を逃がすようにした。
またマウント面ではXtalに銅板をはんだ付けをして同様に排熱をした。
今のところOnから10分程度で安定している。
そもそも28.8MHzが少し高く昇温とともに+50Hzくらいまで上がってくる。
これを合わせればオフセットを設定しなくても合うのかもしれないが、それよりも温特を何とかするために無線屋としては外部発振から注入したくなる。TCXOだけ入手できないものかな。。。