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 DRAKE  SSR-1

カテゴリー AM放送〜短波ラジオ
受信周波数 500KHz-30MHz
電波形式 AM  SSB
電源電圧 117V AC  または12V 乾電池可
サイズ(幅×高さ×奥行): 330×280×140 mm 突起物含む
重量 6.4Kg (電池除く)


最近、SSR-1の修理に関する問い合わせが増えているので修理のポイントを簡単に書いてみる。
回路的な特徴は修理される方には理解されているものとして動作の詳細は記載しない。
設備と技術の有る方の参考になると思われるが成果には関知しない。

内部の構成と保守作業のポイント


内部の構成とセクション分け


@第一ローカルOSC
10MHzをカウンターで正確に合わせる。
1MHzのハーモニクス生成はバージョンによって回路が異なる。

Aローパスフィルター
1MHzごとに並んで生成された第一ローカル信号を33MHzまで生かして、それ以上は減衰させるように調整する。
スペアナで観測しないと調整できない。

B第一ミクサー周辺
所定の信号が最適に抽出できるよう調整する。
これもスペアナが有れば比較的容易にできると思う。
全体的に使用されている2SC710はマイグレーションを起こしやすいので、全ての素子を取り出して確認する。
マイグレーションを起こしていたら同等品に交換することを推奨する。

C1MHzごとの抽出
MHz目盛りと合うようにトラッキングを調整する。
合わない場合はLC比を変更して合わせる。
なおバリコンが停止する上下端でもダイヤルは回転できるので目盛りを合わせたら上下端を超えないよう操作する。
また減速機構のベアリングにキズが入らないように、無理に回転することは厳禁。

D2MHz帯の受信部
トラッキング調整だけで目盛りを合わせることは困難だろう。
バリコンの150度程度の範囲を利用する構成なので、どの辺を利用するか直線性を確認しながら要調整。
それでも合わない場合はローターやステ―タ―を調整して直線性を出すよう調整する。
さらに追い込む場合はLC比を変更する。
ここでも2SC710が使用されているので取り外して確認する。

ERF同調
バンド切り替えは単一同調回路のみなので適度な状態に調整する。
このバンドスイッチは接点そのものに接触圧を決めるバネ機構がついているので、接触不良の場合は完全分解調整を行う必要がある。
接点復活材を注入しても回復できる可能性は低い。


資料



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