Kenwood TH-77
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カテゴリー |
VHFトランシーバー |
送信周波数 |
144MHz帯、433MHz帯 |
受信周波数 |
144MHz帯、433MHz帯、他 |
電波形式 |
FM |
出力 |
最大 5W |
アンテナインピーダンス |
50Ω |
電源電圧 |
最大13.8V DC |
消費電流 |
最大1.6A DC |
サイズ(幅×高さ×奥行): |
68.5×154.5×39 mm 突起物含む |
重量 |
412g |
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掲載している症例と作業
1、送信できない
送信できない
この製品はケミコンの液漏れが持病で、その病状も進行してしまったものが多い。
しかし受信感度がよいので何とか復旧して活用したい製品でもある。
いつものTH-77と同様にCPUが乗っている基板(2階建てのフレキ構造)がダメージが大きい。主に赤枠で囲った部分の腐食が進んでいる。
噴出した電解液によって腐食する回路範囲は下図の部分であることが多く、電源のコントロールが出来なくなる。
○印のケミコンが漏液することにより近くにマウントされているスイッチ動作のトランジスタがリークしたりハンダ劣化をして送信できなくなる。
上記のほかVUの送受信基板にもケミコンがあるので、それらを含めてすべて交換する。
なおハンダ劣化とパターンの腐食はひたすらクリーニングをしてパターン切れの場合はジャンパーで補修をする。
こうした作業は回路図だけでなくパターン図が必要だ。
調整資料