KENWOOD TM-231S
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カテゴリー |
VHFバンドFMトランシーバー |
送信周波数 |
144MHz帯 |
受信周波数 |
144MHz帯 その他 |
電波形式 |
FM |
出力 |
50W |
アンテナインピーダンス |
50Ω |
電源電圧 |
13.8V DC |
消費電流 |
受信時0.6A DC 送信時 最大11A DC |
サイズ(幅×高さ×奥行): |
140×40×160 mm 突起物含む |
重量 |
1.2 Kg |
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掲載している症例と作業
1、出力パワーが出ない
2、バックライトのLED化
出力パワーが出ない
症状は出力Hでも5W程度で、かつ出たり出なかったりする。
構成を確認すると下図のとおり。
まず出たり出なかったりする症状はドライブレベルの変動であったのでドライブユニットを取り外す。
アンプ部の入出力端子の付け根がハンダ不良で接触不良を起こしていた。(半田が不足している状態)
写真の丸印部分を再ハンダすることで安定した。
ドライブが安定し出力が5Wで安定したのでモジュール周辺の電圧を点検したが異常なし。
モジュール S-AV17を取り出し内部を点検。
焼けた形跡はないが熱的なストレスで半断線することは時々あるので詳しく点検。
目視と導通テストでは問題が発見できないのでドライブ側からみたモジュール入力のチューニングを試みる。
結果として、入力側を18PFでシャントすることで30Wまで回復することがわかった。要は入力チューンが大きくズレたようだ。
もう一度モジュールを分解して入力チューニングのコンデンサーを再ハンダすることで追加した18pFが無くても40Wの出力が得られた。
40W時の電源電流は8A程度だがDCケーブルのヒューズやT形コネクタが発熱したので別の太いケーブルに変え50W出ることを確認した。
PLLのVCや周波数偏差など全体調整をし、エージングの後に完了とした。
バックライトLED化
フロント部を分解する。
シャーシ側に残る基板にはバックアップ電池が有る。0.5Vまで下がっていたので交換。
フロント側の基板にLCDが付いていて、その両端にランプが付いている。
白色LEDに交換し、スペースが有るので電流制限抵抗の560Ωをここに取り付ける。
白色LEDを使用したので色がカラフルになった。
フロントユニットを組みたてて完了。
調整資料